- 第一章 -

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「“じゃあ何で優衣は気付いたんだ?”」 と聞かれたくなかった質問を投げ掛けられてしまった。 『“………何でだろうね。”』 と言葉を濁し少し俯く。 そんなの決まってるじゃない。 だって……私はずっと慧の傍に居たんだから… するとどうしたのかと慧が私の顔を覗き込んできた。 「“どうした?”」 いきなりの事だったので咄嗟に顔を背ける。 『“ううん!何でもない! あっ、友達の勘ってヤツじゃない?”』 と、噛み合っていないぐだぐだな返事になってしまった。 「“何だよそれ”」笑 『“もう何でも良いじゃん!”』 「“良いのかよ。”」 『“良いの良いの! もうこの話は終わり!”』 と、言い強引に話を終わらせる。 .
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