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「小野君!!」
舞子は将人に強く抱きついた。
将人も強く、そして優しく抱き返した。
嘘でもいい
一緒にいたい
会いたかった
「恐かった、恐かったよ。みんなどんどん死んじゃって、もうすぐ私も死ぬんじゃないかって。小野君も死んじゃったんじゃないかって‥‥」
安心したからか、舞子の目から涙が溢れ出し、一気にしゃべり始めた。
「私だって小野君のことずっと探してたんだから!私だって小野君には死んで欲しくないの!」
涙も勢いも止まらなかった。
「もう誰にも死んで欲しくない。特に小野君には!!」
急に、舞子を抱く将人の腕から力が抜けた。
不思議に思い将人の顔を見上げると、視線が合わなくどこか下を向いている。
どうしたんだろう‥‥
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