STORY2

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「あっ。そっか」 何かを思いついたような声をあげ、笑顔で舞子に包丁を向けた。 「!?」 「他の奴に殺られるくらいなら、僕の手で死んでよ」 将人の気味の悪いほどの笑顔に、背筋が凍った。 「や、やめよ‥やだ…」 舞子は銃口を将人に向けた。 将人は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにクスクスと笑いだした。 「舞子ちゃんには撃てないよ。だってそうでしょ?さっき言ったじゃん"誰にも死んで欲しくない"って」 殺すなんて出来ないこと、それは舞子自身よくわかっていた。 「‥可愛いなぁ。僕ね、そんな優しくて可愛いところがだぁい好きなんだよ。でも‥今はそんなところが、悲しいよぉ」 私も ずっとずっと好きだった そんな素直なところも 大好きだった‥‥
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