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健太は突然ナイフを取り出し、舞子に向かってきた。
「いやぁぁぁ!!」
舞子は無我夢中でそれを避ける。
争うのは初めてだった。
そんなにも冷たい言葉を聞くこと自体も。
「何で避けるの?井上さん優しいじゃないか。ね?お願い、お願いだよ」
「いや、来ないで‥」
ジリジリと近づく健太に対し、舞子は自然と銃を向けていた。
鞄を開けた時から、決して使わないと決めていたのに…。
そんな舞子の脳裏に、1人の名前が浮かぶ。
"小野将人"
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