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仕事を終え、スタッフと食事も済ませ、ホテルの部屋に入った。 二人のための部屋。 お前と唯一二人だけになる場所。 「チャミ、先にシャワー使っていいよ」 「はい。ありがとうございます」 荷物を簡単に片付けてからお前は浴室へ消えた。 窓の外は道路や店の明かりが暗闇を照らしている。 いつも見る明かりとは違う。 そう。 違うんだ。 今はお前と二人きりなんだ。 お前が部屋へ戻ると代わりに浴室へ入った。 シャワーを浴びるように、お前への気持ちを簡単に洗い流せればいいのに。
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