-3-

4/4
前へ
/42ページ
次へ
「ヒロから連絡が着ませんでした」 「………」 「僕は、捨てられたのですよね…」 「………」 「僕は一人です」 腕の中で小さく震える体。 その震えを抑えるため抱きしめる腕に力を込めた。 「お前は一人じゃ無い。俺がいる。俺が一緒にいる」 ゆっくり顔を上げるお前に触れるだけのキスをした。 「………」 「俺が一緒じゃ駄目か?」 「………嬉しいです」 「チャミ」 今度は熱いキスをお前にした。 俺に合わせてお前の舌が絡まる。 諦めなきゃいけないはずだったお前が俺を受け入れてくれた。 それだけで満足だよ。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加