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おじいちゃんはそんなに偉い人なのだろうか?
こんなに出来る男オーラの出ている人にここまで気を使われると、嬉しさよりむしろ気後れのほうが先に来てしまう
「ディーン様、良ければ敬語使わないで頂けませんか?」
ちょっと困り顔で尋ねると、くすりと笑いちょっと意地悪そうに目を細める
「では、姫も様と敬語はなしでお願いします」
「…はい」
「もともと俺も畏まって話のは余り得意ではないんですが、お祖父様に使える身としてはこのくらいの口調で勘弁して頂きたい」
ディーンはニヤリと笑うと私の髪に軽く口づけした
「なっ…、ディーン様」
慌てて見上げるが全然気に止める風もなく、なにか凄くご機嫌な様子だ
「様はなしですよ、姫」
「ディーンだって姫って…」
少し拗ねた様に言えば
「では、こうしましょう、二人きりの時は俺も貴女の事を名前だけで呼ぶ、貴女は何時も俺を名前だけで呼ぶ、どうですか?ツボミ」
そんな風に二人の秘密だとばかりに言われてしまえば、頷くしかない
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