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「それでな、蕾、そろそろ一旦向こうへ帰ってみようかと思っているんだ」
父は唖然とした顔をしているであろう私をほって話を続ける
「あの時は国の状況でこうするしかなかったが、時も過ぎお前もいる、父上ももういい年だ、一人にして置くのも心配でね」
父は寂しそうに俯き、母も目を伏せなにかを堪えている
「そこで、まずお前にあちらの様子を見てきてほしいんだ」
俯いていた視線をこちらにむける二人
って、お父さん眼力半端ないです
「私達が行きなり帰ると角が立つかもしれないけど、孫なら別だと思うの」
畳み掛ける様に見を乗り出す母
…って、いやいや、何も理解してない内にどんどん話が進んるんですけど、これ
かといって、今更お父さん病院行ってというのも何か違う気がする
「…あのさ、私達宇宙人なの?」
自分でもおかしな事言っているとは思うが、他に何を言ったらいいのか解らないのも確かだ
「どうだろう、アストールがこの地球上にないのは確かだが、この宇宙のどこかの星にあるかどうかは僕らにも解らない」
「…それじゃ、どうやってここに来たのよ、からかうのもいい加減にして二人とも」
いくら親の言葉とは言えこんな話信じられるはずがない
ただ、二人がこんな荒唐無稽な事を言うタイプでもないのも確かだ
理解出来ない状況にいらいらが募る
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