寝耳に水

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「…やっぱり宇宙人…なの?」 「科学じゃなくて、魔法だよ、蕾」 父は茫然としている私を見て困ったようにに肩を竦める 「わかった、信じるよ、お父さん、疑ってごめんね」 思考はついて来ていないが、最早疑ってもしょうがない事は解る 「そこでさっきの話に戻るが、あっちでおじいちゃんと、国の様子を見てきてほしいんだ、それによって本当に帰るかどうかを決めるつもりだ」 急に見も知らぬ土地へ行く事への不安が募ってくる そんな気持ちが顔に出ていたのか、安心させる様に頭をなでられた 「大丈夫、先におじいちゃんに了解をとって置くし、僕らの親しい友人もいる、きっと楽しい夏休みになるはずだよ」
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