寝耳に水

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息子達が消えてから18年、どれだけ手を尽くし探しても二人の行く先は全くわからないまま   たった一通の置き手紙を残し、跡形もなく消え去ってしまった 最早思い返してもせんかたないとは言え、国のためと押し付けた政略結婚が何時になっても悔やまれる 今となってはもう無事で居て欲しい、ただそれだけだ …父…上… 疲れているせいだろうか、幻聴の様に息子の声が聞こえる 執務の椅子に深く沈みこむと小さくため息をついた そろそろ本当に後継ぎについて考えなければ行けな時が近づいて来ている、頭の痛い事ばかりだ 「アーシャ、お前は空からキーファが何処にいるか見ているのかね」 亡き妻への応えのない問い掛けと共に目を閉じる …父上… 「はは…」 再びの幻聴に衰えた自分を嘲笑う どうしてこうも…
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