プロローグ

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大臣 「どうなさいました陛下!? そんなに取り乱して……」 国王 「魔王が世界征服をすると宣戦布告してきたのだ! 今すぐ勇者を選び出し、魔王討伐の旅に出すのだ!!」 儂がそう命令すると、大臣は一瞬ポカンとした後、わけがわからないといった様子で口を開いた。 大臣 「は、はあ……。ですが陛下、お言葉ですが、なにかの間違いでは? あの、『あいつ、引きこもりなんじゃね?』と言われている魔王が世界征服など……」 国王 「ええい、うるさいうるさい!! さっさと勇者を選ばんか!! もうこの際くじ引きとかでもいいから!!」 大臣 「えっ!? くじ引きでいいんですか!?」 国王 「あーもーいちいち口答えするなよバーコードハゲのくせに!」 大臣 「!? ひ、人が気にしていることを……!」 国王 「もうそんな復活する見込みのない頭にかまってる暇があるならさっさと働け、このバーコードが!! 物分かりの悪いバーコードだな!!」 バーコード 「ちょっ、バーコード連呼しないでっ! 泣くよ!? っていうか名前バーコードになってるし!?」 国王 「うるせえ!! こちとら死活問題なんだよ!! もしこの写真を妻に見られでもしたら……」 王妃 「わたくしに見られたら……、なんですって?」
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