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「あの子はいい子だな。友達のために自ら犠牲になるなんて」
五十嵐は汚れた体をティシュで拭き、不良達に脱がされた服を着ようとしていた。
「…………」
「お前はそれでいいのか? なにかあの子の為にしてやれることはないのか?」
「…………何を……、何をすればいいの?」
五十嵐は下を向いていたため気づかなかったが、ボスは明らかに表情を変えた。
「そうだなぁ、とりあえずはカメラマンでもしてもらおうか。そこにビデオカメラがあるだろ? それを使え。終わったら中にマイクロSDが入っているからな。それに保存して俺たちにわたせ。いいな?」
五十嵐は小さくうなずいた。
「あ、あとカメラはやるよ。俺達からの礼だ。ちゃんと家に置いときな」
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