プロローグ

13/13
前へ
/587ページ
次へ
「……人間は変わっていくものですよ」 弁護士は五十嵐の言葉の意味を知ってかしらずか、そう答えた。 「…………」五十嵐は何も言えない。 「おっと、もう時間がないみたいですね。それでは失礼します」 弁護士が五十嵐からはなれる。 時計ではもう五十嵐が少年院に運ばれる時間だった。 「さようなら」 ずいぶん前に見えなくなった女の子に向かって五十嵐は小さく呟いた。
/587ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加