プロローグ

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「オイ。ヤレ」 携帯を持っていないほうの不良が女の子の腹に蹴りを入れる。 「うぐっ!」 急所に入ったのか女の子の口からうめき声がもれた。 「言ったら帰してやるってんだから、早く言えよ」 ボスの目は非情な目をしていた。 「い……、五十嵐ちゃん」 女の子はまともに呼吸もできていない状態で声を絞り出した。 「連絡先あるか?」 ボスが携帯を持っている不良に確認を取る。 「ハイ。あります」 「じゃあ、今日はこれくらいで帰るぞ。またな」 不良達はいなくなり、後には女の子だけが残された。
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