どこにでも転がってる日常

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12:30 教室 午前の授業が終わり、こんな事を考えていた。 俺は非日常的な生活に憧れている そしてここはいわゆるド田舎にポツンと建っている公立校(生徒はそこそこいるが) 大きなゲーセンもなければコンビニすら少ないこの地域 こんな生活では俺を満足させることは難しい そして高校生活なんて既に飽きてしまい、なんとなく日々を消化してくばかりだ。 2年生になってさらに面倒な事ばかりが増えてしまった…将来的にも2年生の時期が大切なのは分かるが…このままで良いのだろうか? もう少しこの平凡な「日常」に刺激が欲しいものだ。 昼食の弁当を食べながらこんなことを考えていると     「どうした優介?考え事か?」 鋭い… コイツは古宮 士郎(コミヤ シロウ) 2年になってから都会からこの田舎に転校してきた。 今では学校生活を共に過ごす程の仲だ。 転校生だったコイツもすっかりこの高校に馴染んで「日常」と化した。               「別に何でもねぇよ!」 嗚呼…都会の生活にも憧れる… こんな田舎じゃ出来る事も限られてくる。高校の目の前に広がる広大な田園風景(泣) 決して農業高校ではないのに… 「バッチリ何か考え込んでいるじゃないか…」 後ろから何か聞こえたが気にしないことにした。
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