どこにでも転がってる日常

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16:40 帰宅中 俺はいつも通り士郎、栄吉と帰る。 俺達は特に部活に所属しようとは考えてはいないため、このメンバーで帰宅している。 寄り道するところもほとんどないこの帰宅路では、雑談に花を咲かせながら家まで一直線で帰宅する……… いつも思う事だが、何か虚しい。          「せめて帰り道にコンビニでもあれば…」      見渡す限り田んぼの景色を眺めながら俺はぼやく     「ん?何か買いたい物でもあるのか?」              都会育ちの士郎はこの環境に不満はないのだろうか?   「まぁ、今から買いに行くには時間がないだろ」 「…今日は止めとく」と栄吉からも やはり買い物は休日しか出来ない。それほどの田舎なのだ! ここからでは電車で市にでも出かけないと欲しい物はほとんど手に入らない… …って俺は別に大それた買い物をしようって訳ではなくちょっとした買い食い程度の寄り道がしたかったわけで―――― そんなことを考えながらも帰宅……… こうして俺、緑川 優介(ミドリカワ ユウスケ)の「日常」が過ぎていくのだった。 この「日常」も脆くも崩れ去り「非日常」が待ち受けている事はこの段階では知ることもなかった
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