二章、学内対抗戦

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最後の試合も、あっという間だった。 学生という身分で、ここまで強くなれるものだろうか。そう思わざるを得ない結果だった。 結局、1人の少女が敵チーム全員を医務室送りにして、この日の学内対抗戦は終了した。 「……!?」 リングから退場しよとしてこちらを向いたあの少女と目があった。 綺麗な容姿だが、どこか幼さを感じさせる顔。俺と同じ漆黒の髪。それと……あの眼は……? 少女も俺に気付いたのか、歩みを止め、こちらを見上げている。 ……まさかあの娘、デュナミスを使っていた……? 「ロア? どうしたのよ?」 心配そうな顔でシエルがきいてきた。 「あ、ああ……」 一度シエルの方に視線を戻し、またあの少女の方を向くと、もう既に彼女はそこからいなくなっていた。 ……それにしても、あの娘は一体……?
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