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「さ、次はシエルの番だよ」
「分かりました」
応えて、シエルはアップ(ドール君との戦闘)の準備をし始めた。
……さて、次はシエルの番か。果たしてどんな戦闘スタイルなのか。
「……って、あ!」
……やばい!今何時だ!?
慌てて近くにたまたまあった時計を見ると、待ち合わせ時間まで後五分だった。
「どうしたのさ?」
「そろそろ待ち合わせの時間がやばいんだ。そういうわけだから俺はこれで失礼させてもらうよ」
「そっかー、残念だな。シエルの戦いっぷりも見て欲しかったんだけど、そういうことならしゃーなしだね」
「え?ロアもう帰るの?」
「ああ。シエルまで見れなくて悪いんだが、待ち合わせに遅れるわけにはいかないんでな」
アトを待たせるわけにはいかないからな。
「分かったわ。それじゃまたね」
「おう」
一言シエルに返して俺は部屋から出た。
それから第三訓練所の長い廊下を走り、外に出る。
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