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「待ち合わせ場所は中央広場のベンチだったな」
昨日アトが自販機で牛乳を買ったところだ。
目的地を確認し、俺は急いでそこへ向かうのだった。
一一一一一一一●一一一一一一一
無事アトとの約束の時間に間に合った俺は、中央塔の最上階に来ていた。
もちろん、学院長室がここにあるからだ。
「……ここか」
目の前にあるのは無駄にでかいトビラ。
一一学院長室だ。
「うわぁ、おっきぃですね~」
トビラを見ながら、隣にいるアトが感嘆の声を上げた。
「てかデカすぎだよな。ここまでデカくする必要ないだろうに」
身長二メートルの大男でも余裕で入れるでかさだ。
「きっと凄く偉い人なんでしょうね」
「学院長だからな。この学院の中では一番偉いんだろうが……」
言いつつ、トビラをノックする。
……が、返事がない。
「あれ?おかしいな……」
まさか、留守なのか?
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