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「ロア君は今回主要メンバーではありませーん。残念!」
「なに……?」
俺を入学させたのは依頼とは関係ないのか?
「なーに驚いてんのよ。若者なら若者らしく学院に通えって、マスター言ってたでしょ」
「それはまあ……」
アトがいるから、本当に何もしなくていいのなら助かるんだが……。
「まあ、あえてアンタに役割を与えるとしたら……、切り札、かな。リーサルウェポンってやつよ。万が一の場合はロア頼みってね」
「切り札、ね……。そういうことなら、万が一が起こらない限り俺は普通に学院の生徒として過ごしていていいわけだな?」
「モチのロンよ。ま、起こすつもりはないけどね」
ユリアは自信満々にそう言った。
一応、ユリアは凄腕の武芸者だ。『レギンレイヴ』の中でも実力は上の方だろう。
そのユリアがこう言っているのだから、俺の出番は無いのかもしれないな。
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