始まり

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「え?!ちょっ…ちょっと待った!」 戸惑う俺に畳みかけて言う。 「夏休みの間だけです。そのかわりに毎日働きますから!家事も手伝いますよ?!生活費も勿論払います。」 「う…」 立場が逆転した。 雇われる方が優勢だ。 俺の言う答えが分かっているのだろう。 彼女はまた可愛らしく微笑んだ。 否、これは微笑みではなかった。 これは小悪魔の微笑だ。 それに気づいているのは誰もいない。 「保護者とは話したのか?」
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