始まり

21/52
前へ
/192ページ
次へ
「その子いつから来るの?」 「今日から」 早っ!! 「今、必要な荷物取りに行ってるから~」 「ちょっっ。部屋片付けて来る!!」 私は厨房の隣にある階段を駆け上がった。 途中足がつっかかって転びそうになる。 「まことの部屋は綺麗だからだいじょーぶだろー??」 後ろでそう叫ぶ声が聞こえたが無視する。 綺麗だから良いというわけではない。 夏休み中ずっと住み込むのだ。この男の子っぽさのせいで、男と認識され過ごすのはキツい。 最初が肝心なのよ!
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加