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パパが急いで紙とペンを持ってきた。
それを受け取った私は、紙に黒ペンで「急きょ アルバイト募集!」と大きく書く。
「時給千円が妥当だよね?」
聞きつつ既に手は動いていた。パパはそれを見守っていただけ。
よし。と書き終わったモノを見た。
我ながら角張った男っぽい字だと思う。
母を小さいときに病気で亡くし、それから男手一つで育てられてきた。そのため性格が男勝りだ。
さらに面倒見の良さを加え、なぜだか女子にモテる。
別に私にそっちの気はなくて正直困ってる。
「パパ、この張り紙表に張ってきて。私はここ掃除するから。」
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