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街に戻るともう真っ暗になっていた。
「レヴィ。助けてくれてくれてありがとう。」
そう言ってコウがレヴィの頬にキスをした。レヴィはゾワゾワッと真っ赤になって照れた。それを隠すように話を帰ることにした。
「どうして急に飛び出していったんだい?」
「私‥、私には親がいるの。だから帰らないといけないわ。」
「でも、こんな夜中に。僕がキライ?」
「そんな訳ないわ!あなたは好きよ。でも、だから、あなたがいると帰れなくなってしまう。だってあなたとずっと一緒にいたいもの。」
好き、という言葉に少し反応を見せて、それからレヴィは言う。
「僕も‥コウが好き。」
「ありがと、レヴィ。きっとレヴィと私の好きは同じ好きね。」
「同じって?」
「友達とかじゃなくて、恋人みたいな大切な人に向ける好き。」
「うん!コウ大好き。」
そして、なんかまた胸がポカポカしてきたよ。と言うレヴィにコウは、
「それが愛よ。愛がいっぱいになればなるほど、心も温かくなっていくの。」
「そうなんだぁ。じゃあ僕は今、いっぱいいーっぱい愛してるんだね。」
「そうなの?嬉しいわ。」
そう言って今度は口にキスをした。レヴィは白いの顔をこれでもかというくらい赤く染めて、そして目をそっと閉じた。少し長いキスだった。お互いの温度を唇からだけ確かめるような。そんな甘いキス。
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