●海のソラ●

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街に戻るともう真っ暗になっていた。 「レヴィ。助けてくれてくれてありがとう。」 そう言ってコウがレヴィの頬にキスをした。レヴィはゾワゾワッと真っ赤になって照れた。それを隠すように話を帰ることにした。 「どうして急に飛び出していったんだい?」 「私‥、私には親がいるの。だから帰らないといけないわ。」 「でも、こんな夜中に。僕がキライ?」 「そんな訳ないわ!あなたは好きよ。でも、だから、あなたがいると帰れなくなってしまう。だってあなたとずっと一緒にいたいもの。」 好き、という言葉に少し反応を見せて、それからレヴィは言う。 「僕も‥コウが好き。」 「ありがと、レヴィ。きっとレヴィと私の好きは同じ好きね。」 「同じって?」 「友達とかじゃなくて、恋人みたいな大切な人に向ける好き。」 「うん!コウ大好き。」 そして、なんかまた胸がポカポカしてきたよ。と言うレヴィにコウは、 「それが愛よ。愛がいっぱいになればなるほど、心も温かくなっていくの。」 「そうなんだぁ。じゃあ僕は今、いっぱいいーっぱい愛してるんだね。」 「そうなの?嬉しいわ。」 そう言って今度は口にキスをした。レヴィは白いの顔をこれでもかというくらい赤く染めて、そして目をそっと閉じた。少し長いキスだった。お互いの温度を唇からだけ確かめるような。そんな甘いキス。
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