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福沢の太い両腕がゆっくりと流華の細くくびれた腰に迫り、ベルトに手が触れた。
『テメェ離れろ!!触るな豚ゴリラーッ!!』
流華は力を振り絞ってもがくが、まったく身動きが取れず、ただただ叫ぶしかなかった。
-カチャガチャカチャ-
-ジイィィィーッ…-
『や…ちょ…やめろーっ!!』
福沢はゴツゴツした極太の指を器用に使い、流華のベルトを外すと、そのままチャックまでも下げてしまった。
『クックックッ…。ワシの目の前にご馳走があるんじゃから、やめれるわけないじゃろが♪』
流華の懇願も福沢の耳には届きそうになかった。
福沢の太い指がついに流華のズボンと、その下のパンツまで同時に掴みジワジワゆっくりと下げはじめる。
次第に流華の白く綺麗な肌があらわになり、ついにはほんの少しだが、下の毛までもが見えはじめた。
『ぃ…いやぁーっ!!』
流華の脳裏に龍臥の顔がよぎり、自然と瞳には涙が溢れ出し、悲しさと悔しさで胸が締め付けられる衝動に襲われた。
-その時だった!!-
-ガラゴロガラガラガラーッ!!-
鉄屑が引きずられるような大きな音と共に、閉じられていた倉庫の鉄扉が勢いよく開かれたのだ。
突然の出来事に驚き、福沢の手も動きを止めた。
『流華ぁーっ!!すぐ助けたるさかいに待っとれやぁーっ!!』
開かれた扉を抜け、勢いよく突撃して来たのはまぎれもない…龍臥と銀介だった。
『龍ぅーーーーーっ!!!!』
流華が泣きながら叫ぶ。
『銀介!!俺が暴れる隙に流華とそのツレを頼む!!』
『っしゃーっ!!俺様に任せとけ龍臥!!』
速度を下げる気配も見せず、福沢に狙いを定めたまま真っ直ぐに突っ込んで行く。
慌てて福沢が立ち上がり、向かって来る龍臥の方へ踵を返し身構えた。
『だ…誰じゃ貴様ぁ!!たった二人でワシ等デススターに…』
『やかましわボケーッ!!誰が「二人」て言うたんやクソ豚がぁ!!』
龍臥が叫んだ途端、ブルーバードのスーツ軍団が突入して来た。
『龍臥ぁ!!やっぱその皮ジャン…テメェはデススターだったのかーっ!!』
口から軽く血を流しながら涼が怒鳴った。
なにがなんだか状況がわからぬまま福沢もまた手下に叫んだ。
『ブルーバードの襲撃じゃーっ!!全員で返り討ちにしたれやーっ!!』
福沢の一声により暗闇に潜んでいた人影が一斉にブルーバードに向けて襲い掛かる。
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