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『上等だぁ!!龍臥のクソも、福沢のブタも…まとめてブッ潰したれーっ!!』
突っ込んで来たデススターの兵隊を跳び蹴りでふっ飛ばした涼が、ブルーバードの面々に向かって叫ぶと、「オォォォーッ!!」と言う雄叫びと共にスーツ軍団が四方八方に散らばった。
あちこちに散らばったブルーバード、それを迎え撃つデススター。
右も左も前も後ろも怒声や罵声、ぶつかり合う鈍い音やうめき声が、ところかましとこだまする。
龍臥の策略にハマり、倉庫内はついに大乱闘の戦場へと姿を変えたのだった。
『流華から離れろやクソ豚ぁーっ!!』
ヂリヂリと燃え盛るドラム缶を跳び越え、全体重を乗せた龍臥のドロップキックが福沢を直撃する。
両腕をクロスさせガードに転じた福沢も、さすがの全体重を掛けたドロップキックには吹き飛ぶ…が、押し飛んだだけで倒れない。
すぐさま流華の細い右腕を押さえつけていた男の顔面を蹴り上げフッ飛ばす。
-バキッ!!-
龍臥愛用の安全靴、足先の鉄板が顔面をとらえ、鼻の骨を砕く鈍い音と共にスキンヘッドが一人転がり飛んでいった。
左手以外が解放された流華は自由になった右手で、もう一人のスキンヘッドの腕を掴むと、力任せに足を振り上げた。
振り上げられた流華の細い足は、華麗なほど見事にスキンヘッドの脳天へと直撃する。
頭への衝撃をやわらげてくれるハズの髪の毛…、それが一本も無いスキンヘッドの男は直撃をまともにくらい、冷たいアスファルトに顔面から崩れ落ちた。
-パサッ-
危うく見えかかっていた流華の下半身に、龍臥の皮ジャンが降って来た。
『まだ見せんじゃねぇょ流華』
照れ臭そうに呟く龍臥は、流華を見下ろしながらニカッと笑ってみせた。
『龍ぅ~…』
ウルウルと涙を瞳いっぱいに浮かべた流華が、掛けられた皮ジャンをギュッと握り締めて龍臥を見上げる。
皮ジャンを脱ぎ放った龍臥はタンクトップ姿で、筋肉質なボディーが男らしさに磨きをかけた。
『貴様ぁ…』
ジリジリと福沢は近付いてくる。
『オドレがシスターの福沢か…。シスターが千切れた数珠みたいなハゲ群がらせてなにしてんねんコラ』
人を馬鹿にするようなニヤけた笑みを浮かべながらも龍臥は睨みを効かす。
『誰がシスターじゃい!!ワシは…デススターの福沢じゃーい!!』
大振りの太い腕が、目に見えぬ空気を切り裂いて龍臥に襲い掛かった。
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