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銀介は「龍臥を置いて逃げたくない」と言う流華と、オマケに仕方なくと思いつつ乃愛をも無理矢理連れてこの場を逃れるため、倉庫入り口の鉄扉を目指し歩き出した。
…が、あと少しと言うところで感ずかれ囲まれた。
前にはスーツ男が二人、後ろにもスキンヘッドが二人…。
万事休すである。
-ドズッ-
『うがっ!!』
-ボガッ-
『がはっ!!』
諦め掛けたその時、前方をふさいで居た二人組のスーツの男がブッ飛んで来たのだ。
『えっ!!!!』
鉄扉の門入り口で仁王立ちになり立ち尽くすその男は、無造作に伸びた銀髪をカチューシャで止め、龍臥のような真っ白のダボダボとしたズボンを腰で履き、白いハイネックの上から白いダウンジャケットを着ていた。
見るからに全身真っ白に統一されている。
ニコニコしたその白装束の男は、銀介の前まで来ると微笑んだ。
『ねぇ眉無しくん♪君たちは…デススター?ブルーバード?それとも…その…』
『その他でーーーーーす!!』
笑顔で問い掛ける白装束の男に対し、音速のスピードで銀介が応えた。
『そっか…。なら行っていいよん♪』
銀介、流華、乃愛、三人の間をすり抜けた白装束に後方で待ち構えていた二人のスキンヘッドが飛び掛かる。
-ドスバスドガッ!!-
『あぐっ!!』
『ぐはっ!!』
目にも止まらぬスピードで、二人のスキンヘッドが地べたに転がった。
(な…なに者だ、こいつ…)
天使のような見た目なのに悪魔のような強さ…、そんな白装束の登場に銀介は目をパチクリさせながら、ただただ驚くしかなかった。
『今の…誰?デススターでもブルーバードでもなさそうだったぢゃん』
流華も不思議そうにキョトンとしている。
-そのころ倉庫奥では-
『うぉらぁーーーっ!!』
福沢の大振りの拳をスレスレのとこで避けると、涼の回し蹴りが福沢の横っ面に激突する…が福沢は踏みとどまる。
打たれ強さが非常に高いデススターの福沢、それに対し素早さに長けたブルーバードの涼…ファイトスタイルの異なった両者だが、お互いに一歩も譲らない壮絶なバトルだ。
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