三つ巴の壮絶バトル

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『あ?俺が涼だが…テメェ誰よ』 涼が白装束を鋭い目で睨む。 『ん?俺?…女喰いものにしてるカスが大嫌いなただの通りすがりだぴょーん♪』 ニコニコ微笑みながら言い放った白装束は、次の瞬間真顔になった。 『…それとも…北町の不良は誰かわからん相手と喧嘩すんのが恐いんかな?』 龍臥、涼、福沢の三人をゆっくりと見渡しながら白装束が挑発すると、ついに御指名であろう涼が喰いついた。 『北町舐めてかかるってことは…テメェよそ者みてぇだな。…上等だぜ、俺が相手してやろうじゃねぇか』 涼が着ていた青い上着を脱ぎ捨てた。 『行くぞオラァーッ!!』 走り出した白装束が先手を打ち、涼の顔面目掛けて跳び蹴りを浴びせる…が、素早い涼は軽く避けると、着地した白装束の横っ面目掛けて回し蹴りを繰り出した。 -ブォンッ!!- スレスレのところでしゃがんで避けた白装束は、立ち上がる勢いと組み合わせて涼のアゴ目掛け鋭いアッパーを突き上げた。 -ガコッ- 『がぁ!!』 一瞬強制的に天上を見上げさせられた涼は、後方へのけ反りかろうじて踏みとどまった。 『くっ…、くそがぁーーーっ!!』 涼の鋭い右フックが白装束の横っ面目掛けて飛んでいく…が、紙一重でそれをかわした。 しかし、空振った右フックの状態から体を半回転させた涼は、白装束の胸元へと回し蹴りを打ち込む。 -ズザザザザザーッ- 滑り飛ばされた白装束は、両足で踏ん張り3メートルほど先で止まった。 『うん…こんなもんか♪ブルバの涼も、たかが知れてるなぁ…。残念だけど、君じゃ俺には勝てないぴょーん♪』 胸元の汚れを手でパンパンと払い落としながら、白装束の男がニコリと微笑み、ゆっくりと涼に近付く。 『テ…テメェ舐めやがって…。くたばれやゴラァーッ!!』 目の前まで来た白装束の顔面目掛けて、涼の右ストレートがメリ込む。 それと同時に白装束の男は涼の胸ぐらを掴んでいた。 そのため、吹き飛びかけた白装束の男は涼をも引きずり寄せる形になり、引っ張られた涼の顔面に白装束の男のヘッドバットが炸裂した。 -グシャッ- 『がはっ!!』 顔を押さえながら二歩ほど後退った涼。 白装束の男は足元に脱ぎ捨てられていた青い上着を、涼の顔目掛けて蹴り上げた。
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