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ベッドへと近づく。
まるで足が近づきたくないと言っているように足が重い。
だけど、確認しなきゃ。そこにいるのが誰かを。
一歩、また一歩と足を引きずる。
鼓動が痛いほど聞こえてくる。
近づく度に嫌悪感が増していく。
そして、
俺は、
ベッドに横たわる人物の顔を見た。
は?
…………なんで。
なんで俺がそこにいるんだよ!?
そう、そこにいるのは紛う方なく俺。
安らかに眠っている俺なのだ。
ちょッ何が『俺なのだ。』だよ!?んなのわりえるわけねぇじゃん!!あ、噛んじったい。
『じったい』じゃねぇよ!!何なんだよッ…!クソッ!
わけの解らない光景に頭を抱えていると、
「こんにちは。」
ふと、後ろから声がした。
俺は反射的に振り向く。
そこには、無人のベッドに腰かける美人さんがいた。
身長は俺より一cmほど高いであろう、金髪ロングのサラサラヘアーの美人さんだ。
そんな素敵な外国人は、法衣のようなものを着ており、どこか天使のような……神様のような神々しさを放っていた。
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