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先日の件もあってこの記事に興味を引かれたジョンは、その、発見されたという古い飛行機を見に行くことにした。
村を訪れて、その小屋の中でジョンが見た飛行機とは・・まさにあの時、正面衝突しそうになった、あの複葉機とまったく同じ型だったのである。そしてその飛行機の翼の部分には、何かにぶつかったような跡が残っていた。
まさかとは思ったが、ジョンは連邦航空局に連絡してその破損している箇所を調べてもらった。
すると驚いたことに、その破損した箇所からは、ジョンのセスナ機の金属片が出てきたのである。もちろん材質が同じであることも確かめられたし、翼に食い込んでいた破片はジョンのセスナ機の、もぎ取られた部分とぴったり形状が一致した。
また、その古い複葉機の中には飛行日記も残されていて、それに目を通してみると、最後の方の部分に
「1932年、1月25日。見たこともないような、奇妙な形をした金属製の飛行機と空中接触を起こした。」
と記載されていた。
連邦航空局がその飛行日記をFBIに送って調べてもらったところ、その日記の筆跡鑑定や、インクの化学テストからも1930年代に書かれたものに間違いないと断定された。
あの時、ジョンの乗っていたセスナ機は、オハイオ州上空で突然タイムスリップし、1932年の過去の世界まで行って、そこで過去の飛行機と接触し、そして再び30年後の1960年に戻ってきた、としか考えられないような事件である。
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