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――――
「どこに行っていたっ!!?」
いきなり、俺はNo.XIは怒鳴りつけられた。どこで何をしていたのかと。
たしかに俺は少し寝ていたから、平謝りするしかなかった。
「まぁ、そうカッカッとするな、No.XI。それと何故遅れた?No.Ⅹ。いつも言っているだろう?『時間厳守』と。」
俺は嫌な予感がした。
この人は俺の師匠とも言える人で、この一年間よく面倒を見てもらっていた為、どういうタイミングでどうなるかの位はわかっている。
そうこれは――、
「これを守れない者は、退・軍・せよ!!」
と大声でNo.Ⅰは言った。
――怒られるパターンだ。
そう思うと、No.XIが何故か口角を少し上げた。なぜ笑った?この人は人が怒られているのを見て楽しむ、人でなしか?
そうして、返事をせずに数秒かいると、返事をするように促されたため、仕方なく謝った。
「よし。では行くぞ。もう先にノーマルとハイが向かっていった。急ぐぞ。」
ノーマルとハイとは、一般兵と上級兵のことである。位は上級兵の方が高く、戦闘や武具に関する知識も必要だ。
数は、まあ当たり前だが、ノーマルが最も多い。
俺とNo.XIは声を揃えて「はい」と短くNo.Iに応えた。
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