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総理、こちらも何か手を打つべきでは…」
管政人総理は眉間に皺を寄せて答えた。
「証拠がなくてはどうにも出来まい。
ただ、実際犯行に携わった福島マリア、大元の原因となるその父優作。
この2人は秘密裏に仕分けする必要があるなあ」
「仕分け」とは彼ら眠主党内の専門用語で「抹殺」を意味する。
蓮邦議員が深く頷いたと同時に会議室の扉が開く。
「すみません、遅刻したブヒ」
醜く太った体を大きく揺らして部屋に入って来たのは、長唾厚生労働大臣だった。
管政人総理の口の端が歪み、立ち上がる。
「いい所に来た。
長唾さん」
総理の顔を見上げる様に見て、長唾は頷く。
総理は続けて言った。
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