134人が本棚に入れています
本棚に追加
夜になり、影貴は聖夜の部屋に向かった。
‘ピ~ンポ~ン’
影貴はインターホンを鳴らしたが出てくる気配がなかったのでドアノブに手をかけてみた。
‘ガチャ’
“んっ?開いた?ったくっ、物騒だなぁ~。”
影貴はそう思いながら部屋に入った。
『お邪魔しま~す。柊さ~ん、入りますよ~。』
影貴はそう言いながら部屋の中に入って行った。
とりあえず近くにあった椅子に持って来た服とネクタイをかけ、奥に入って行った。
“おいおい。ったくっ、そのままで寝たのかよ。”
聖夜はベットに横向きで丸まって寝ていた。
『お~い、柊さん、起きろ~。服シワになっちゃうぞ~。』
影貴は聖夜を揺すりながら言った。
『………ん~~んっ……』
聖夜はうなり、目を擦りながら眠気眼(ねむけまなこ)で、声のする方を見た。
『……んっん~……よし…き…さん?……』
“はっ!!”
『……なっ…何で…ここに?』
聖夜は自分の部屋にいるはずのない吉城がいてビックリして飛び起きた。
『んっ?柊さん、背広とネクタイ置いてっただろ?だから渡しに来た。向こうの椅子にかけといたから。』
『………あっ!?すみません。ありがとうございます。』
『あぁ。……っつぅ~か、玄関、カギ開けっ放しだったぞ。ちゃんと閉めとなかきゃダメだろ?』
影貴は玄関の方を指指して言った。
『すみません。』
聖夜はしょんぼりしながらそう言うと影貴はまた喋り出した。
『………それに服、着替えてから寝ないとシワになっちゃうだろ~が!!』
『はい、すみません。』
聖夜はまたしょんぼりしながら言った。
.
最初のコメントを投稿しよう!