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『……んっ…ん~ん……』
“あれ?俺……”
聖夜は辺りを目だけでキョロキョロすると影貴が床(ゆか)に座ってベットに顔だけ伏せた状態でいるのに気付いた。
“吉城…さん……そっかっ。俺、ベットから下りてすぐ頭がクラクラして………吉城さんが看病してくれたんだ。また迷惑かけちゃったな~。………俺、どれ位寝てたんだろ?”
『……ん~~……んっ?あっ!!起きたか?熱どうかな?』
影貴は目を覚まし聖夜のおでこのタオルを取り手を当てた。
『熱は……下がったみたいだな。気分はどうだ?』
『はい、大丈夫みたいです。……あの?俺、どの位寝てたんでしょうか?』
『それならよかった。……んっ?そうだな~。約、半日ってとこかな。今は日曜の昼前だ。』
『そうですか~。なんか俺のせいで吉城さんに迷惑かけて休みまで潰してしまってすみません。』
聖夜は申し訳ない気分でいっぱいになりながら上半身を起こし、頭を下げた。
『気にするな。俺の仕事は在宅だからいつでも出来るから。それよりめしでも食うか?俺が作った物でよければだけどな。』
影貴はニコッとしながら言った。
『いいえ、これ以上迷惑かける訳にはいかないので後で自分で作って食べます。』
“ホントこれ以上吉城さんに迷惑かける訳にはいかない、あんな酷い事した俺なんかの為に……”
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