134人が本棚に入れています
本棚に追加
『なぁ~に今更遠慮してんだよ。迷惑だなんて全然思ってね~って。俺がしたいからやってんの。それともやっぱり俺が怖いからイヤか?迷惑か?………なら帰るけど。』
影貴は最初はニコッとして言っていたが最後の方になると悲しげな表情をした。
『そっ…そんな事ないです。俺、凄く嬉しいです。…』
“何でそんな悲しい表情するんだろ?吉城さん何も悪くないのに………。”
『…でも何で俺にそんなに優しくしてくれるんですか?今まで酷い事してきたのに。吉城さんを傷付けるような………。』
“そう、俺は吉城さんを避けてた、ゲイだと知った時点で。偏見って言う訳ではなかったけどなぜか怖かった。吉城さんって言う人物を知りもしないで………。”
聖夜は下を向き、今にも泣きそうな表情をしていた。
『ん~。何でだろうな~。俺にもいまいちわかんね~けど昨日の柊さんを見てて……何て言うか~……守ってやりたいって言うかさ~。ほっとけないって思っちゃった訳よっ!!』
影貴はニッコリしながら言うと聖夜の頭を撫でた。
.
最初のコメントを投稿しよう!