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『フー、フー。あっ、あちっ!!……けど美味しい~。』
『あ~、ほらっ。気をつけて食え。出来立てだからな。……それはよかった。』
影貴が作ってきたお粥はただのお粥と違っていろんな物が入っていた。
『吉城さん、料理上手いんですね。俺なんて殆どダメです。』
聖夜は恥ずかしそうに言った。
『まぁ~、一応な。一人暮らし長いし。ある程度、家事は出来る。』
『俺も見習わなきゃですね。』
聖夜は“ハハハッ”とまた恥ずかしそうに言った。
『あれだったらついでだし夜くらいならたまにでも俺が作って一緒に食うか?』
影貴はニコッと微笑んで言った。
『いいんですか?あぁ~、何か嬉しいなぁ~。俺、吉城さんと友達になりたいって思ってたし。』
聖夜はそういいながら満面の笑みを浮かべた。
『あぁ、柊さんがいいならいいよ。………っつぅ~か、昨日の事覚えてないのか?パジャマは俺が着替えさせたんだけど……。』
『ヤッタ~!!………いや~、それが~………金曜の夜辺りから断片的にしか記憶がないんです。俺何か変な事してなかったですか?吉城さんを傷付けるような事をした覚えはあるんですけど………』
聖夜は下を向き、悲しげに言った。
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