134人が本棚に入れています
本棚に追加
“あの事は覚えてないのか。だったら言わない方がいいな。”
『……いや、何も。』
影貴は聖夜が寂しそうな顔をしたり泣いて服を掴んで離さなかった事は覚えていなかったみたいだったのであえて言わなかった。
『よかった~。』
聖夜はニコッと微笑みながら胸を撫で下ろした。
『あっ!!あの?吉城さんはご飯は?』
『あ~!!そうだな、忘れてた。』
影貴はそう言うと部屋を出て、暫くしてオボンを持ち聖夜の元に戻ってきた。
『じゃあ俺も、いただきます。』
影貴はお粥と一緒に自分の食事も作っていた事を忘れていたのだ。
『あ~そうだ。早速だけど今日夜、飯(メシ)一緒に食うか?』
『えっ!!いいんですか?』
『あ~、作ってやる。何か食べたいもんあるか?』
『ん~?……』
“どうしようかな?こう言う時はやっぱりおまかせだよな。”
聖夜はそう思っていると影貴の携帯がなった。
『んっ?あっ、ワリー、電話だ、出て来るな。』
影貴はそう言って携帯を見せると部屋を出て外に行った。
.
最初のコメントを投稿しよう!