手がかりを探す

2/4
前へ
/12ページ
次へ
どれ程眠りについていただろうか?? 酷い睡魔が俺を襲ってから丸二日ぼどたった頃、バイクの音で目が覚めた。 ブン ブン ブーン … 箱から出ると、今は夜だった。 場所も公園なんかではない。 暗くてよくわからないが、何処か人気の少ないとには違いない。 「ん?トンネル?」 そう ふと気付くとバイクの音は消え、辺りを沈黙の闇が包み込んだ。 ゴォォォォォ!! トンネルの中から奇妙な音が鳴り響いている。 音は次第に大きさを増し、やがて音の正体が姿を現したのであった… 「ん? なんだ?? ひっ、人⁉」 それは人の様で人ではなかった。奇怪な姿をした妖怪達だった!! 「う、うわぁー」 俺のスピードでは到底逃げない。 「くそ、 結界縄は目の前にあるのに!」 もう妖怪達は目の前まで来ていた 「ヴォー ヴォー ドォー」 奇妙な鳴き声をしながら俺を取り囲んだ。 「もぅ 助けてよ。 何もしてないじゃん」(泣) 「あっ」 (グシャッ!) なめくじになった俺を踏み潰すのは容易な事だった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加