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それはいつの事だったか。 7月下旬の部活帰りだったかな。 「しっかし暑いな~」
太陽がギラギラと照り付ける中、この物語の主人公である俺(辰見)は友人の亮佑と部活帰りに自転車を漕いでいた。
「なぁ亮、お前昨日こそは白犬山のお化けトンネル行ったか??」
俺が住む町には人里離れた所に白犬山という山がある。
そこには昔から奇怪な幽霊がでる噂がある。 「昨日? んなとこ一人で行けるかよ。昨日は爆睡だわ。」
「何だよつまんねーな。一週間前の話しはしたよな?俺は見たんだぜー幽霊」
「そう。おめでと」
最初は自分だって非現実的な話しをされても軽くあしらう程度だった。
まさか。 そんな風に考えていた気もするし、ただ単に怖がり坊主なだけだったのかもしれない。
そんなささいな話しをしながら、帰路の恒原駅(ツネハラ)に向かっていた。
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