■タイムカプセル■

13/87
前へ
/87ページ
次へ
よく冷えたグラスに綺麗な泡。 グラスを持つ、懐かしい手。 彼は、あたしのグラスの他にもう一つグラスを手にしていた。 『はい、乾杯』 チン、と軽くグラスのフチを当て音を立てる。 あたしはまだ一言も発さないまま、半分ほどを一息で飲み、乾いた喉を潤した。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加