全てが狂った

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アパートに行くと、下で米屋をやってる大家さんに会いました。近くまで津波が来たと話しており、そっちを見ると、やはりゴミや魚と泥が溢れていました。しかし、アパートの手前までだったので、私はアパートで子供達となおの帰りを待つ事にし、母はうちの駐車場に車を置いて実家まで歩いて帰りました。 私と子供達とでアパートに帰ったはいいけれど、電気はつきません。寒いし、暗くなってくるし、すごく不安の中なおは帰ってこない。 急いで懐中電灯を探したら、普段全く使わないくせに以外とあっさり見つかり安心しました。 なんとか、小さな懐中電灯の明かりを確保し、外を見たら、空が真っ赤に燃えていました。どこで燃えてるのかサッパリ分かりませんでしたが、空が真っ赤になりすぎていてすごく近くで燃えてるように感じました。 不安はピークになり、私は子供達を連れて実家に行きました。 外は暗闇すぎるし、瓦礫と泥でいっぱいでした。
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