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「イケナイコト」
世間が言うそれは、こんなにも私の心を満たしていく。
主任の手が優しく髪に触れた。
同時に痛く締め付ける感情と、計り知れない満足感。
その心地よさに目を閉じると、陽の顔が浮かんだ。
その笑顔は鈍い痛みを残し静かに消えていった。
死ぬ程後悔するって分かってるのに…
私は懐かしい胸の高鳴りに嘘を吐く素振りすら見せず目を閉じると、
その深い香りの中へと身を沈めた。
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