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そんなときに、要が再び告白してきた。俺は今回も断った。 要は云った。
「なんで?この間は彼女がいたから駄目だったんだよね?でも、今は別れたんでしょ?だったら、付き合って!ずっと優輝君のこと好きだったから………」
断る理由はあったが、言えなかった。別に、同性愛に対して偏見はなかった。だが、自分が同じ立場になるのは別だ。俺は今まで女の子しか好きになったことがない。それを言ったら、要は傷付くだろう。だから、言えなかった。
俺は俯いた。何も言わない俺に向かって、彼は言った。
「お願い。ずっと好きだったの。理由がないなら、付き合ってほしい」
俺はコクリと、だがしっかりと頷いた。
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