〈要〉

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 17歳の今、俺と要は未だに付き合っている。付き合ってから今まで、要は俺を愛してくれた。俺も、そんな要に惹かれていった。そして、要を愛した。  俺たちはお互いにお互いしか見ていなかった。ふと、周りに目を向けたとき、俺の隣には要しかいなかった。  疑問に思った。「何故要しかいないのか」。答えを見出だせなかった俺は、要に問うた。  「僕は優輝君だけいればいい。愛する人さえいれば。優輝君はどうなの?」 要は質問を返してきた。 俺は別にそれでもいいと思った。要さえいれば。 「だったら周りに人がいなくてもいいじゃない。優輝君、ずっと僕を見ててね?」  俺は告白されたときと同じように、頷いた。しかし、要の瞳を見ることが出来なかった。
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