〈愛のかたち〉

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「優輝君。優輝君は僕がいなくなったらどうする?」 要がこの質問をしてきたのは、俺が要の瞳を見られなかった日から数日経った日のことだった。  俺は質問の意図が分からず、首を傾げた。 「僕は優輝君なしじゃ、生きていけないよ。もし、優輝君が僕から離れていったら、僕はどんなことをしてでも止めるよ」 要はそう言うと、俺の右腕に自分の左腕を絡めてきた。 そして、小さい声で言葉を続ける。
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