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それは突然やって来た。 体が動かない。何?力が入らない。わからない。 僕は試しに声を出してみた。 「救急車…。呼んでっ…。」 住まいは会社の寮。二人部屋だった。 「どうした?」 「わかんない。体が動かない。とりあえず救急車呼んでっ!」 「わかった。」 午前六時。辺りはもう明るい。季節は春。突然の出来事だった。
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