secret1.

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朝のSHRが終わる時に柏木先生が言った。 「市ヶ谷明日香、昼休み部室に来るように」 「へっ?」 突然言われて頭の上に?マークが出てしまった。 先生はそれだけ言って教室から出て行ってしまった。 「部室にお呼び出しですか~(笑)」 ちーちゃんがにやにやしながら言ってきた。 「な、何ニヤニヤしてんの?たぶん、展覧会のことだよ」 「わーかってるって!!あ、」 ちーちゃんが教室の外を見ながら声を上げたから、あたしも思わず振り向いた。 「やっと見れた。北村勇二」 北村勇二は、いつものように女子に囲まれていた。 「市ヶ谷も北村みたいのがいいの?」 突然声を掛けてきたのは、クラスの男子の伊藤淳平(イトウジュンペイ)くんだった。 「まさかっ」 「違うの??」 「うん、全然。あたし女子に騒がれるイケメンッて苦手だし…」 「でも、あいつ性格もいいよ?」 「あれ、淳平ッて北村勇二と仲良いの?」 淳平くんの言葉にちーちゃんが不思議そうに聞いた。 「ま~けっこうね。小・中一緒だったし」 「そーなんだ。」 「ねね、淳平。北村勇二ッて彼女とかいるの??」 「いないよ。あいつ自身色々と複雑なことあるから、恋愛とかしたくないらしいし」 「複雑?」 「あ、あ~…家のこととか?」 「何か秘密のありそうな感じそそられる(笑)」 「ちーちゃん彼氏いるでしょ」 …複雑かぁ。 そういえば屋上で寝てた時、アルコールの匂いがしてたけど何か関係あるのかなぁ。  
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