プロローグ

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モテることは認める。 ただ、あたしは好きじゃない。 不真面目で身勝手。 彼は決まって月曜日の朝と金曜日の授業は屋上でサボっている。 そのことを知っている人は少ないと思う。 立ち入り禁止の屋上。 駄目元でドアノブを回してみると、その日は意図も簡単に開いた。 そこには眠っている北村勇二がいた。 先生しか持っていないはずの屋上の鍵。 火曜から木曜まではいつ来ても閉まっているのに、月曜と金曜だけは決まって開いていて、そこには必ず北村勇二がいた。  
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