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ハァ-っと小さくため息をついたのは、大輔だった。
「…分かったよ。
一人暮らし認めるよ。」
「…本当に?」
「ただし、条件つきな。」
「条件?」
「条件その1。俺が来年から就職が決まった海星高校に特待生制度がある。お前はそこを受験しろ。」
「海星高校?…結構レベル高いな。」
「条件その2。一人暮らしする場所は、ここから徒歩30分以内の距離にあるところ。」
「…なんで?」
「何かあった時に、俺たちがすぐ行けるようにだろ?
お前の歳じゃ、保証人がいないと部屋借りられないんだから、俺がなってやるよ。」
「分かった。」
「条件その3…」
「…いくつあんだよ。」
「これが最後だよ。
時々、俺がお前の様子を見に行く。
だから…困った時は頼れよ?」
そう言って大輔は、俺の頭をコツンと小突いた。
泣きそうになるのをグッとこらえた俺は、コクッと頷いた。
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