secret9.

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「この写真…もらってもいい?」 「いいけど―お前…」 「…なんだよ。」 大輔がニヤニヤしながら、俺をまじまじと見ていた。 「いや、春かな~」 「はっ?」 「顔真っ赤ww」 「なっ―」 まじで? 思わず顔を覆い隠す。 俺の顔が赤い? 「写真で一目惚れね~。」 「ち、ちげーし。」 誤魔化しつつも、内心自分でも思った。 可愛いって思ったのは、本心だから。 「つーか。」 もらった写真をさっとポケットにしまい込む。 「わざわざ呼び出して何の用?」 「あー…」 大輔は、テーブルの写真を片付けながら、少し言いにくそうに口を開いた。 「飯食ってるか?」 「?食ってるよ。」 「今日、夕飯食いに来ないか?」 「…今日も淳平来るからいい。」 「そか。」 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 なんだ? この無言は。 大輔がハァっとため息をつく。 「やっぱり…せめて仕送り受け取れよ。」 その話しか。 前から仕送りをするって話しは出ていた。 だけど、俺はそれすら断っていた。  
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